不動産の価格について
適正価格・相場を知る
不動産の購入を検討するにあたって、不動産の適正価格(相場)について知ることはとても重要ですが、不動産の適正価格を理解するのはなかなか難しく、事前にある程度の基礎知識が必要となります。
不動産の適正価格をしるためには、そもそも不動産の価格がどのように決められているのか知ることが重要です。
不動産は地域や間取り、構造や周辺環境などによって、広さや造りが同じような物件でも、価格に大きな違いが出たりするなど、不動産を取り巻く環境によって価格が変化するため、不動産価格の妥当性を判断するためにはこれらの特徴を踏まえて評価する必要があります。
全く同じものが存在しない不動産において、価値を評価する手法には主に「取引事例比較」と「時点修正」などがあります。
■取引事例比較
不動産は全く同じものは存在しませんが、ほとんどの場合、同じような環境における不動産の取引事例というものが存在します。
その参考となる取引事例を参考に、対象となる物件の価格を評価する方法が「取引事例比較」です。
評価対象となる物件を参考となる取引事例物件と比較し、取引事例物件よりも価値が高いと判断されれば評価は上がり、逆に価値が低いと判断されれば評価は下がります。
評価の基準は多岐に渡り、広さや築年数、周辺環境などの複数の要素によって比較され評価されます。
■時点修正
不動産の価格を決める際には単純に物件や周辺環境などの物理的な比較だけでなく、その時点での土地の価値なども考慮に入れる必要があります。
取引事例というのは基本的に過去事例になりますので、現在の不動産をとりまく状況とは違う可能があります。
そこで、取引事例の当時と現在での土地の価値の増減などを考慮して不動産の価格に反映させようというのが「時点修正」になります。
上記の手法以外にも、不動産の価格を決める要素は多岐にわたるため、実際に不動産の購入を検討される場合には、不動産業者や鑑定士などに価格の査定をされるのも良いと思います。